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口内炎とは、口の中の粘膜に起こる炎症です。
唇の裏側や頬の内側、舌、歯ぐきなどに発症し、白い円形のものから赤く腫れ、潰瘍と化するものなどがあります。
今回は、「そもそも、なぜ口内炎ができてしまうの?」といった理由や、対処方法についてお話します。
よく起こってしまう口内炎には大きく分けて4つの原因があります。
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①偏った食生活でビタミンが不足する
皮膚や粘膜の状態を正常に保つ作用があるビタミンB群やビタミンCが不足した食生活は、口内炎を引き起こす要因となります。
ビタミンB群は鮭や豚肉、マグロなどに含まれており、ビタミンCは柑橘系の果物に豊富に含まれていますので、これらのビタミン摂取を意識したバランスの良い食生活を目指しましょう。
仕事が不規則な方など、どうしても食事が偏りがちな方はビタミンB群のサプリメントで補うのも対処法の1つです。
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②睡眠不足やストレス
「最近、満足に寝られていない」「職場の人事異動で環境が大きく変わった」など、知らず知らずの内にストレスが蓄積しているかもしれません。
体の免疫力の低下を引き起こしますし、緊張状態が続くと交感神経の兼ね合いで唾液分泌量が下がり口腔内が乾いた状態になりやすいです。
ストレスやそれに関連した緊張による口腔内の乾燥は、小さな傷であっても炎症を起こして口内炎になりやすいです。
しっかりと休養を取ることが大切です。
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③不衛生な口腔内環境
毎日のブラッシングを怠りがちな方や何年も歯石除去をしていないといった方は、プラーク(細菌)が溜まり、口腔内環境が悪化しているかもしれません。
また、口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなるだけでなく、口腔内の免疫力も低下してしまい口内炎を生じやすくなります。
水分補給を心がけ、唾液分泌量が増えるように食事の際はよく咬むことを心がけましょう。
硬いものを食べる際は少量ずつにするなど意識するだけでも口内炎の予防になります。
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④被せ物・義歯の不適合
合っていない被せ物や義歯は、舌や歯ぐきを傷つけてしまい、口内炎のリスクが高まります。
調整あるいは新しく作り直すことで改善します。
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通常の口内炎は1週間~10日程度で落ち着いてくることが多いですが、2週間以上治らない場合は他の病気の疑いがあります。
その際は、速やかに受診することをおすすめします。