研修を受けたスタッフが伺います

平成19年12月2日(日)スタッフ及び歯科医師を対象に研修を実施しました。
今回の研修は…

「心肺蘇生法とAEDの使用に関する救急法」
「患者様への接し方と注意点について」
「安全運転について」
「高齢者の歯科治療におけるリスク管理」

・・・これら4つの題目をメインに行いました。こうして考えてみると、私たちが行っている(訪問)歯科診療は日々危険と隣り合せの仕事であることを改めて実感しました。
毎日運転をしているので交通事故にいつ遭遇するかわかりません。

治療中に患者様の容態が急変し呼吸困難になる可能性もあれば、心停止になることがあるかもしれません。
投薬や処方、麻酔の種類・分量等の間違いによって医療事故が起こる可能性もゼロではないです。
これらは介護や医療に携わる方全員にいえることではありますが、大事なのはこういった状況の中に自分が置かれているということを常に意識することだと思います。そのために当院では定期的に研修を行っています。
それでは簡単に研修の内容を紹介します。

心配蘇生法とAEDの使用に関する救急法

『心配蘇生法とAEDの使用に関する救急法』では日本赤十字社の指導員二人に三時間みっちりと指導していただきました。全体の手順、人工呼吸・心臓マッサージの方法、AEDの使用方法、それぞれの注意点を教わり、この作業をひたすら繰り返し行いました。

さすがに指導員の方は教えるのも慣れており限られた時間で必要なことをしっかりと教えてくださいました。時間の経過と共に歯科医含むスタッフ1人1人がどんどん上達していくのが見て取れました。

高齢者の歯科治療におけるリスク管理

高齢者の歯科治療におけるリスク管理

『高齢者の歯科治療におけるリスク管理』では、東京医科歯科大学大学院医師学総合研究科助教授の大渡 凡人(おおわたり つねと)先生に来ていただき、歯科医師のみを対象とした講義と、歯科医師・スタッフ両方を対象にした講義をそれぞれ行っていただきました。
高齢者の歯科治療は一歩間違えると全身(内科的)に影響を与え最悪の場合死につながるケースもあります。

安全な歯科治療を実現するために、内科的な緊急事態を避ける方法、発生した場合の対応について先生自身の実体験を交えながら教えていただきました。質疑応答では、当院の何名かの先生から現在かかえている患者様のことを相談させていただき、その場で大渡先生より実践的なアドバイスがいただけたのでとてもためになりました。今後も行っていきたいと思います。